HEAT20 G3グレードって本当にいいの?G2グレードとの比較や高性能住宅のメリットを解説
コラム
2025.10.30
当社は、エコで快適な住まいをご提供するために、最新の建築技術や基準に基づいた家づくりを行っております。
今回は、住宅の断熱性能に関する重要な指標である「HEAT20」について、その中でも最高ランクの「G3グレード」に焦点を当てて解説します。G2グレードとの比較や、高性能住宅がもたらすメリットについても詳しくご紹介しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
HEAT20のグレードについて
この基準は、日本における「高性能住宅」の指標として広く認知されています。
特に「外皮性能」を重視しており、住宅の断熱性や気密性、さらには暖房エネルギーの効率的な使用を評価します。
HEAT20は3つのグレード(G1、G2、G3)に分類されており、これにより住宅のエネルギー性能が明確に示されています。また、地域の気候・温度差により、各地域ごとの数値を分けて設定されています。
グレードの違い
- G1グレード:現行の省エネルギー基準をクリアし、一定の断熱性能を備えた住宅です。
- G2グレード:G1グレードよりもさらに断熱性能が高く、より快適な住環境を実現できます。
- G3グレード:HEAT20の中で最も高い断熱性能を誇り、室温を一定に保ちやすく、健康リスクを低減できる住宅です。

HEAT20とは?
HEAT20(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)とは、住宅の断熱性能向上を目的とした民間団体です。
省エネルギー基準よりもさらに高い断熱性能を目指し、快適で健康的な住環境を実現するための技術開発や情報発信を行っています。
G2グレードとの違い
ここまでで、なんとなく、G1よりはG2グレードの方が良くて、G2グレードよりはG3グレードの方が良いんだろうなというのは分かります。
実際、断熱性能では、G3・G2グレードが上位等級と言われています。では、具体的に最高値であるG3グレードは、G2グレードに比べて何がどのくらい違うのか、を見てみましょう!
Ua値の比較
G3グレードは、HEAT20が定める最も高い断熱性能基準です。具体的には、外皮平均熱貫流率(Ua値)や冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)といった指標で厳格な基準が設けられています。
※HEAT20ホームページ 表3 地域別の代表都市と外皮平均熱貫流率より

Ua値(外皮平均熱貫流率):住宅の断熱性能を示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
春日井市のG3グレード基準のUa値
G3グレードでは、地域によって異なる基準値が設定されており、例えば、春日井市が属する6地域では0.26W/㎡K以下が目安となります。
同じ6地域で見ると、G2グレードのUa値は0.46。G3グレードとの数値の差は、どのくらい違うのかというと、室内の温度で示された表があるので見てみましょう。
※HEAT20ホームページ 表1 戸建住宅G1〜G3の住宅シナリオ・NEBより

この表は、室内温度を示しているので分かりやすいですね。
暖房を使用する時期の最低温度を示していて、6地域で見ると、G2グレードが概ね13℃を下回らないのに対し、G3グレードは、概ね15℃を下回らない、つまり、G3グレードの方が2℃気温が高い状態を保つことが分かります。
G3グレードのメリットまとめ
このようにG3グレードの断熱性能が数値的にも良い事が分かりましたが、断熱が良いと室温だけでなく他にもメリットがあるんです。以下にまとめてみます。
高い断熱性能による快適性の向上
室内の温度差が少なくなり、冬は暖かく、夏は涼しい快適な空間を実現できます。
部屋間の温度差も少なくなるため、ヒートショックのリスクを低減できます。
光熱費の大幅な削減
冷暖房効率が向上するため、光熱費を大幅に削減できます。
長期的に見ると、住宅ローンと合わせてランニングコストの負担を軽減できます。
健康的な住環境
室温が安定することで、身体への負担が軽減され、健康的な生活を送ることができます。アレルギーの原因となる結露やカビの発生を抑制できます。
資産価値の向上
高断熱・高気密住宅は、資産価値が下がりにくく、将来的な売却や賃貸にも有利です。
地球環境への貢献
省エネルギー性能が高いため、CO2排出量を削減し、地球環境への負荷を低減できます。

G3グレードのデメリットはあるの?
では、G3グレードのデメリットとしては、何があるのでしょう。
建築コストについて
一つ目は、やはり建築コストがかかるという点でしょう。
断熱性能を上げるために、より熱を通しにくい性能の高い素材で、使用する量も増えます。断熱材は基礎部分や壁、屋根といった外気と接する部分に使われますので、家の大きさにもよりますが、コストに大きく差が出る部分でしょう。
また、サッシ窓も性能を上げると価格もグッと上がります。ただ、断熱性能を上げる事で初期費用は上がりますが、暮らし始めた後で日々かかってくる光熱費は抑えられるので、長期的な目で見て、コストを考えた方が良いでしょう。
プランへの影響は?
二つ目は、材料の他に、プラン(デザイン)に制約が出る場合がある点でしょう。
どういうことかと言うと、家の中で一番熱損失が大きいのは「窓」です。断熱性能を上げるためには、熱損失をできるだけ少なくする必要があります。
すると、窓をなるべく小さくしたり、開かない窓(FIX窓)にしたりする必要が出てきます。窓を少なく、または小さくすることで、極端に言えば、部屋の中が暗くなってしまったり、開放感が感じられなくなってしまうことがあるかもしれません。

注意!単純に性能数値だけのプランニングだと、G2グレードより劣る?!
G3グレードの断熱性能にするための工夫をしても、日射取得の方法や空気循環が考えられてないと、G2グレードの家と比較して冷暖房費が増えてしまう可能性があります。
冬場に太陽の陽を遮りすぎてしまい暖房費が上がってしまったり、開口部が少ないことで夏場の室内温度が下がらず冷房費が上がってしまったり、といったケースです。
こうならないように、窓ガラスの日射取得を考え、室内の空気循環を上手く使ったパッシブ設計にすることで、回避する事ができます。
ここまで、HATE20のG3グレードについて掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
これからマイホームを、という方は、性能とコストのバランスを考える上で、ぜひ参考にしてください!
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