2027年にZEH基準が引き上げられる?!未来を見据えた賢い家づくりとは
2026.02.06
日本の住宅業界にいま、100年に一度とも言える大きな変革が訪れています。
政府は2050年のカーボンニュートラル実現、そして2030年の温室効果ガス削減目標達成に向け、住宅の省エネ性能を劇的に引き上げる舵を切りました。
その具体的な到達点として設定されたのが、2027年4月から運用が開始される
「GX ZEH(グリーン・トランスフォーメーション・ゼッチ)」という新たな基準です。
これから家を建てる方にとって、この「2027年の壁」を理解しておくことは、この先数十年におよぶ住生活の「快適性」「光熱費」「資産価値」を左右する、極めて重要なポイントになります。
本コラムでは、省エネ基準6地域(東京・名古屋・大阪などの温暖な地域)の愛知県春日井市を拠点とする工務店の視点から、新基準の全容と、それを今から取り入れるべき圧倒的なメリットを詳しく解説します。
1. 現行ZEHと「GX ZEH」は何が違うのか?
ZEHは「断熱を頑張り、省エネ設備を入れ、太陽光でエネルギーを創る」というパッケージです。
2027年からのGX ZEHでは、それぞれの要求水準が大幅に厳格化されます。
| 比較項目 | 現行ZEH (~2027年3月) | GX ZEH / GX ZEH+ (2027年4月~) |
|---|---|---|
| 断熱性能 (等級) | 等級5 (UA値 0.6以下) | 等級6 (UA値 0.46以下)必須 |
| 一次エネ削減率 | 20%以上削減 | 35%以上削減 (省エネ設備による削減) |
| 再エネ含めた削減率 | 100%以上 | 115%以上(GX ZEH+の場合) |
| 蓄電池・HEMS | 任意(補助金加点要素) | 実質必須化 (蓄電池5kWh以上・高度HEMS) |
| EV充電設備 | 任意 | 設置・準備の義務化・推奨 |
◆POINT 「等級6」へのジャンプアップ
これまでのZEH基準(等級5)は「冬でもそこそこ暖かい」レベルでしたが、新基準の等級6は「HEAT20 G2」水準に相当します。
これは、真冬の早朝でも無暖房で室温が13~15℃を下回らないような、圧倒的な保温力を意味します。
これまでは「ZEHであれば高性能」と言えましたが、2027年以降は「これまでのZEHは最低限。GX ZEHこそが真の標準」という世界に変わると言えるでしょう。
2. 求められる太陽光発電と蓄電池の「真のスペック」
GX ZEH、特にその上位グレードである「GX ZEH+」において、注目すべきは再エネ要件と設備義務化の具体性です。
太陽光発電:6地域では「6kW~8kW」が目安
GX ZEH+では、再生可能エネルギーを含めたエネルギー削減率を「115%以上」にすることが求められます。
当地域(6地域)において、一般的な延床面積(30~35坪程度)の住宅でこの115%を達成しようとすると、太陽光発電の搭載容量はおおよそ6kWから8kW程度が必要になる計算です。
その上で屋根一面を最大限に活用し、発電効率の高いパネルを選定する設計が標準となります。
ちなみに、愛知県は年間日照時間が他県に比べて比較的長く、太陽光発電に適していると言われています。事実、資源エネルギー庁が発表している2025年6月時点での太陽光発電設備の新規導入量が一番多いのは「愛知県」です。
蓄電池:実効容量5kWh以上が「事実上の必須化」
GX ZEHでは「初期実効容量5kWh以上の蓄電池」と「高度HEMS(エネルギー管理システム)」の導入が原則必須となります。これは「創った電気を売る」時代から、「創った電気を家で使い切る(自家消費)」時代への移行を意味しています。
因みに、蓄電池が5kWhあると、災害の停電時などはテレビ、スマホ充電、冷蔵庫くらいの家電であれば、約14時間使える計算になります。
さらにエアコンなど容量の大きい家電を使うとあっという間に電気を消費してしまうので、使い方には注意が必要です。

3. 【シミュレーション】光熱費はどれくらい変わるのか?
では、この基準の引き上げは私たちの家計にどう影響するのでしょうか。
6地域における一般的な4人家族の世帯を想定し、年間の光熱費を比較してみましょう。
| 住宅のスペック | 年間光熱費 (目安) | 35年間の累計コスト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 一般住宅(断熱等級4) | 約 250,000円 | 約 875万円 | 賦課金や電気代上昇により 増加傾向 |
| 現行ZEH (等級5+4kW太陽光) | 約 100,000円 | 約 350万円 | 年間約15万円の削減 |
| GX ZEH+ (等級6+7kW+蓄電池) | 約20,000円 | 約70万円 | 実質的に光熱費負担 がほぼゼロ |
※再エネ賦課金や基本料金を含む実質負担額の予測。電力会社の単価設定により変動します。
GX ZEH+(断熱等級6)の場合、建物自体の保温力が高いため、冷暖房効率が極めて良くなります。
さらに大容量の太陽光パネルと蓄電池を組み合わせることで、昼間に発電した余剰電力を夜間に回すことができ、「電力会社から電気を買わない暮らし」に限りなく近づきます。
35年間で比較すると、一般的な住宅との差額は800万円以上にも達し、建築時の初期投資を十分に回収できる計算になります。
4. 知らなきゃ損!「いま」使える最新の補助金情報(2025-2026年版)

現在、2027年の義務化に向けた移行期間として、国は非常に手厚い補助金制度を用意しています。
①「GX志向型住宅」への重点支援(みらいエコ住宅2026)
2025年末から2026年にかけて、従来のZEH補助金を上回る「GX志向型住宅」への支援が強化されています。
- ZEH水準住宅: 約35万円~55万円/戸
- GX志向型住宅(断熱等級6以上): 最大110万円/戸
※GX志向型住宅は子育て世帯に限らず、すべての世帯が対象となる点も大きな特徴です。
②蓄電池・V2Hの導入補助金(DR補助金など)
太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合、さらなる上乗せが期待できます。
- 蓄電池補助金: 1kWhあたり約3.7万円(5kWhの蓄電池で約18.5万円、上限60万円程度)
- V2H充放電設備: 電気自動車(EV)を蓄電池として使う場合、愛知県内だと名古屋市等で最大65万円程度の補助が出るケースもあります。
これらの補助金を活用すれば、GX ZEHレベルへのスペックアップ費用のかなりの部分を賄うことが可能です。
※補助金額は令和6年度・7年度のDR補助金の実績値に基づいています。実際の受給にはDR契約などの諸条件があります。また令和7年度は、補助金の公募開始からわずか2ヶ月で予算満了となっているため、早めの計画をお勧めします。
5. 資産価値を左右する「政府からの強いメッセージ」
今回の基準引き上げは、単なるマイナーチェンジではありません。
そこには、「今後、このレベルに達しない住宅は、日本のスタンダードとは認めない」という政府の強固な意志が込められています。
住宅を単なる「消費財」から、社会全体のエネルギー需給を調整する「インフラ」へと進化させる。
これがGXの狙いです。
いま「現行の最低基準」ギリギリで家を建ててしまうと、2027年には早くも「型落ち」の住宅になり、2030年のZEH水準義務化時には資産価値が大きく毀損してしまうリスクがあります。
6. なぜ「いま」新基準に対応した会社を選ぶべきなのか
家づくりを検討されている皆様に強くお伝えしたいのは、「2027年を待つ必要はない」ということです。
既にGX ZEHレベル(断熱等級6、蓄電池搭載)を当たり前に提案できる住宅会社を選ぶことこそが、賢い選択となる理由は明確です。
・圧倒的な住み心地: 冬の冷え込みがなく、ヒートショックのリスクを抑えることで家族の健康を守ります。
・将来のエネルギー不安を解消: 電気代が高騰し続ける未来において、エネルギーの自給自足は最大の安心材料です。
・「売れる家」としての価値: 数十年後に家を売却することになった際、2027年基準を先取りしたスペックは、将来の買い手にとって大きな魅力となります。
GATEが未来のスタンダードを提供します!
2027年のGX ZEH基準は、これから住宅業界に大きな淘汰をもたらすでしょう。
基準が上がってから慌てて対応する会社と、既にその先を見据えて高性能な家づくりを実践している会社。どちらがお客様の30年後の暮らしを真剣に考えているかは明白です。
「いまの基準」ではなく「これからの基準」で家を建てる。
この視点を持つことが、後悔しない家づくりの第一歩です。
2027年を見据えた具体的な設計プランや、光熱費のシミュレーション、そして最適な補助金の組み合わせについて、私たちがご提案します。
ぜひ、お気軽に無料の当社個別相談会へご参加ください。
※補助金額は令和6年度・7年度のDR補助金の実績値に基づいています。実際の受給にはDR契約などの諸条件があります
